LL値とかLH値とかD値とか。

我が家のおうち探しについてです。



先日、中古マンションの購入契約をしてきました。
7月から内装を全面リフォームして引越予定です。
具体的な日程はまだまだ未定ですが。



都心のほうだと、駅近等立地条件が良いと、
かなりの築年数の中古マンションでも
おそろしく高額だったりするのですが、
我が家はダンナ様の職場が三鷹とか調布なので、
都心から離れたところで問題ないので、
中古だけど高額、ということもありません。
ただ、駅から徒歩5〜6分と近いし、中央線沿いなので、
他線と比べると割高感は否定できないような気がしないでもない…。



ブログをサボっていたので、話が急に進んだかのようですが、
ここ1ヶ月くらいは、購入を解約しても頭金が全額払い戻しされる
期日まで、購入したマンションの構造をはじめ、
主にどのような防音対策がなされているかに関する下調べで
悶々としてました(^_^;)



3月の終わりに、新築マンションを西向きだからという理由で契約直前で破棄し、
4月の終わりに、戸建を探すのをメインにお世話になってた不動産仲介会社から、
「中古マンションですが、良いのが出てます。見に来ませんか。」と、
月並みなお誘い文句ですが資料が送られてきて、
集合住宅(2010年秋に完成したマンションタイプの社宅)で
ご近所の生活音がうるさいという理由をメインに
家探ししてるのに、マンションってやっぱ危険じゃないと、
しばらく気にも留めていませんでした。
中古にするならリフォームもしよう、と夫婦で決めていたのですが
やはりいろいろ面倒そうだから気楽に新築に、と思っていました。



しかしながら戸建でも、我が家が予算的に購入できる物件は、
例えば、場所によっては都内は地価が高いので、
以前は大きなおうちがゆったりと建っていた土地を
3分割とか4分割とかして、
土地面積30坪、建物1F床面積25坪あれば万々歳、という状態で
ご近所の騒音というか生活音を完全にシャットアウトできるかと言うと
厳しそう…。
5月末が決算なので、数百万円値下げ予定です、と
公開前に知らせてもらったりとか、いろいろ悩みましたが。



そんなわけで戸建も微妙だなぁ、
1億円くらい誰か寄付してくれないかなぁ、とか思いつつ
前述の中古のマンションを平日に私一人でまず見に行ったら、
思いの外マイナスポイントがなく、
その後の休日、ダンナ様と一緒に見に行って、
その後も何度か時間帯を変えて見に行ったりして、決定に至りました…。
正直、不安がないわけではないです。
大草原の中にポツンと建っているような孤立した家に住まない限り、
何かしら人間の発する音とは付き合って行かなければいけないし、
私達夫婦だって物を落としてしまったり等、音を出すわけだし。
結局のところ、どういう人が周辺にいるか、ですからね。



でも、足音等の生活音に関しては、
仲介会社の方と一緒に頭を下げて階上のお宅にお願いして
奥さん&お子さんに暴れていただきました。
それくらいしないと、気が済みませんでした(^_^;)
結果、耳を澄ましていても、遠くからわずかに聞こえてくるという程度。



床の防音または遮音性能の基準値として、
スプーン等の軽い物を落としたりした時に発生する「軽量床衝撃音(LL)」と、
歩いたり飛び跳ねたりした時に発生する「重量床衝撃音(LH)」とがあります。
(音に関しては、どう感じるかはあくまで個人差があり、
私はここ数ヶ月のご近所の生活音でかなり敏感になってると
自分でも思います。)
LL、LHに関しては、最近表記法に変更があったようですが、
従来のほうが分かりやすいようで、3月末に契約直前までいった
新築マンションでも従来の記載法でした。
LLは、フローリング材の等級で決まります。
一般的な判断ではありますが、ちょっと良い分譲物件だとLL-40、
普通分譲物件だとLL-45のフローリング材が採用されているようです。
「数値が大きい=フローリング材の質が下がる」です。
LHに関しては、フリーリングや畳の下のコンクリートの厚さ、質に加え、
梁が一定量めぐらされているかで決まります。
コンクリートのたわみ、振動で音が発生するからです。
LLに関しては、マンション販売業者から配布されるパンフレット等に
記載されていますが、
LHに関しては、販売業者よりも設計業者に聞かなければなりません。
3月の新築マンションは、担当の女性がそこらへんもかなり詳しく、
構造的に質も良かったので、他の物件を見る時の参考になりました。



西向きじゃなければあそこが良かったんだけどなぁ(^_^;)



とにかく、LHについては、LLのようになかなか具体的に
明記してくれていないので、コンクリート(スラブ厚)の厚さ、
質をチェック。
コンクリートも厚ければOKでもないようで…。
ボイドスラブと言い、鋼管(ボイド管)をコンクリートの中に
埋め込んだり、発泡スチロールの球体を埋め込んだりして
軽量化をはかる工法もあり、一般的に遮音性が高まるとのことですが、
コンクリート内に空間がある=音が反響する(太鼓現象というらしい)で
厚さのわりにはうるさく感じるのではなどなど。
例えばですが、30cm近いボイドスラブでも、通常のスラブに換算すると
20cmくらいになってしまう、とか。
リフォームをお願いすることになった1級建築士の方にも
いろいろと質問しましたが、普通のマンションだと、
スラブ厚は20cmというのが多いそうで、一般的には
23cm以上の厚さがあれば、遮音性の高いマンションと言って良いそうです。
購入したマンションは、ボイドスラブではなく、スラブ厚が26cmなので
よほどじゃない限り気にならないのでは、とのことでした。



「よほど」のレベルが怖いんだけどね。
↑こんなカンジで全てに疑心暗鬼状態な状態なのです、私…。



この他にも、二重床なのか、二重天井なのか、
直床なのか、直天井なのか、または直床と二重天井との組み合わせなのか、とか。
マンションの躯体である鉄骨の工法にも種類があるようで、
もうこうなってくると素人では意味が分からなくなってしまいます



具体的に数値で表すと、普通のマンションだと、
LL-45、LH-50(ともに5刻みで数字が大きくなり、
数値が大きくなると質が下がる)が目安のようです。
LL-45、LH-50で、集合住宅としての等級まずまず良いほうだそうです。
最上ランクは特級で、LL-40、LH-45以上の遮音性。
購入したマンションは数値上は「特級」に当たりますが、
何度も言いましたが、結局のところ、何も聞こえないという状態は
ありえないので、周辺にどういう人が住んでいるか、です…。



http://naiyoshomei.k-solution.info/2010/11/_1_436.html
↑LL、LHの数値や等級は、コチラのサイトが分かりやすかったです。



D値というのは、マンションのお隣さんとのコンクリート境界壁の厚さです。
20cmくらいあると安心のようです。
18cmに満たない物件は分譲としては価値は低い、と言っているサイトが
いくつかありました。
名古屋勤務時に住んでいた賃貸マンションは
おそらくこの境界壁がものすごく薄かったのか、
お隣のご主人のイビキが時々聞こえてきました…。
私より15歳くらい年上の奥さんが、時々、
「うちのダンナのいびき、ごめんね!!ソファーで寝ちゃって
動かせなかったの!!」ってよく謝りにきてくれました。
こういうご近所コミュニケーションがあるだけでも
多少気がラクになるのですが、現在の社宅は、社宅と言っても
いろんな組織の人の集まりの社宅なので、知らない人だらけ。
ただ、ここは、話し声、テレビの音も含め、そういう音は
聞こえてきたことはありません。
とにかくドタバタという足音、ガターンと何かを倒す音はスゴイです。
フローリング材はLL-45を満たしているので、
そんなに悪くもないんでしょうけど、スラブ厚があまりないんだろうね、と
ダンナ様と結論づけました。社宅なので、パンフレット等がなく、
実際にどうなのかは不明ですが、建設施工会社からすると、
スラブ厚が18〜20cmのマンションを手がける会社なので、
まぁ同等程度だろう、というわけです。
なので、新築にしろ中古にしろ、マンションを購入するなら
この建設施工会社はどうしても避けたかったのです。



新築じゃないけどリフォームだったら、キッチン等水廻りとか
自分の好きなようにアレンジできるじゃん、楽しみもあるじゃん、と
友達は言うのですが、機材はもう決定しましたが、
今現在、何も楽しいことはありません。
正直、機材なんか使えればどうでもいいくらい。
毎日何時間も続く大運動会みたいな足音から開放されたい、
静かなところで暮らしたい。それだけです。



青梅の山奥に土地を買って、おうちを建てるべきだったかな、と
かなり本気でダンナ様と話す今日この頃です…。