実家のカメさん達。


皆既月食とは関係のないお話ですが…。



30年以上名古屋市内の実家で飼育していたカメさん2匹が
昨年12月、そして今朝と、立て続けに亡くなりました。
もともと妹がカメを買い始め、初代カメさんは実家マンションの
ルーフバルコニーでお散歩させていたところ、行方不明に。
おそらくカラスにさらわれたんだと思います。
かわいそうなことをしました。
まだまだ子供だった妹が号泣したのを覚えてます。



そして二代目カメさんたちが、今シーズン立て続けに亡くなった2匹。
私も2003年に名古屋を離れ、妹も数年前に実家から2駅ほど離れたところに。
以降は基本的に父がお世話をしてくれていました。
二代目達は、初代の件もあって、ルーフバルコニーではお散歩させず、ベランダで。
両親がペットにあまりお金をかけない方針のため、初代も二代目達もクサガメでしたが
水槽にヒーターとかの設備は一切付けず、水槽にお水をはり、
レンガ等入れて陸地がわりに。
気温、水温が下がってくるとエサを全く食べなくなり、
なんとな〜く冬眠のような状態に。これを30年以上繰り返してきました。



昨年11月に帰省した時、2匹とも多少反応を見せつつも、
それぞれの水槽でじっとしているので、
そろそろ冬眠状態に入るのかな、と思っていました。
ちょっと甲羅とか皮膚の緑色のコケが気になりはしましたが。
そうこうしているうちに、12月19日の夕方、
仕事帰りに母からメッセージがあり、1匹亡くなって、
近所の霊園でペット火葬を済ませて来た、火葬場のスタッフの方が、
30年以上も生きたんですか!ってびっくりしてたよー、と。



この時は、悲しかったですが寿命かな、仕方ないかな、という心境。
生き物なので、やがて命は終わる。カメさんだろうが人間だろうが、
それは同じ。
死んじゃった原因を知りたい、という気持ちはもちろんありましたが、
もう1匹を引き続き大事にしよう、気持ちを切り替えるしかありませんでした。



ところが、先月末28日に和歌山で祖母の法事があるため、
26、27日に名古屋に帰省したのですが、26日、カメの甲羅に異変を発見。
甲羅に何か白くてほわほわしたものが付着しているように見えました。
父に「甲羅になんかヘンなの付いてるんだけど、いつから?気づいてた?」と
聞いたところ、「知らん。12月に死んじゃった子にもあったぞ。」と呑気な返事。
ハァ!?一体何を見てお世話してるの!?どう見てもおかしいでしょ!!と、
ちょっとキレそうになりましたが、お世話を任せきりにしているのも事実。
ぐっと堪えてネットで甲羅や皮膚の病気について調べました。



素人判断なので、絶対これだ、という結論にはいたらないわけですが、
甲羅が向けて、内部のお肉が漏出してしまってる感じ。出血はしていない模様。
その後もいろいろ調べ、両親と妹と相談して、自己責任ということで、
27日、ある軟膏を購入して、綿棒で塗布することにしました。
まず、甲羅を乾かさないといけないので、別の水槽に少しくしゃくしゃにした
新聞紙を敷き、カメさんをやんわり包むようにして窓越しに日光の当たる場所に
しばらく様子を見ながら置いておきました。
カメさんは時々もそもそ動いていました。
その間、カメさんが使っていた水槽を掃除し、水槽も乾燥させました。
甲羅が乾いたところで軟膏を綿棒で塗布。
幹部は軟らかい感じで、あー、これたぶんあんまり良くない…、絶対ヘン…、と思いつつ塗布。
綿棒で塗布している間もその後も、カメさんの様子は私の判断では特に変化なし。
水槽は普段、誰も使わない部屋(かなり気温は低い。10℃弱かも。実家は寒い。)に
置いてあるんですが、リビングに移動。患部が水に浸からないような水深に。
リビングも暖房を付けても実家は古いからか、ぬくぬくというワケでもない。
とにかく、軟膏の塗布、リビングへの移動も自己判断。
何か普段と違うことをするごとに、家族で確認。



水槽の上半分を新聞紙で覆い、上からの視線から身を隠せるようにしました。
27日の午後はのそのそと、新聞紙の屋根のあるところとないところを
2、3度往復していました。
28日は和歌山へ移動、私はそのまま東京へ。
名古屋に戻った両親によると、29、30日も、27日と様子は変わらず、
たまに屋根のあるところとないところを行ったり来たり。



しかし、31日の夜、母が仕事から戻ると、それまでとは反応のレベルが
かなり下がったとのこと。
一度、頭をしっかり上げて母のことをじーっと見つめていたそうですが、
それ以降はほとんど動かず。



そして今朝は、両親が水槽を見たところ、手足、頭をだらんとさせて、
一切反応がなかったそうです。



29日から今日までの間、偶然ですが夫の同僚で、カメさんを30匹近く飼っていて、
繁殖させた個体を水族館に提供したりしていることを知り、
実家のカメさんの患部の写真を送ったりして、アドバイスをしてもらいました。
もちろんその方も、獣医ではないので、具体的な病名については言及しませんでしたが、
早めに動物病院に連れて行った方が良い、軟膏の塗布は悪くはないと思うが、
自然治癒するものではない、ということで、明日、妹が病院へ連れて行く手配を
していました。



夫の同僚さんによると、カメさんは仮死状態で完全に反応がなくなることもあるそうで、
同僚さんも、自宅のカメさんが冬眠失敗で死んでしまったのか仮死状態なのかを確かめるため、
ヒーターで水温を少しずつ上げ、28℃前後の状態を3日続けたところ、
4日目に復活、その後ピンピンしているそうです。



でも、目がくぼんでしまっていると、相当ヤバい、もしくはもうダメか、というところ。
両親によると、もう目はくぼんでしまい、風貌が変わってしまっているそうです。



ただ、仮死状態の可能性があったとしても、
両親に加温療法をお願いすることまではできません。
両親も仕事があるし、今までヒーターなしで飼育してきたので、機材もない。
私が実家にいれば、どうにかこうにか温度計さえ手に入れば、
他の機材がなくても徹夜してでも加温療法をしてあげるのですが、
超高齢ではないにしても、70歳前後の両親にそれをお願いはできない…。
何よりも両親は、もう寿命、仕方ない、と割り切ってるし。



決して二の次にするわけではないのですが、こればかりは今の実家、妹、私には
どうにもできない…。



とりあえず、明日、妹が実家に帰るとのことです。
動物病院って、亡くなったペットを連れていっても
明らかに原因が分かるなら診てくれるのかな。
次にまたカメさんを飼う機会があった時のことを考えると、
甲羅にできていた症状が何なのか、分かるならありがたいんだけど…。