オハイオから戻った途端…。

ダンナ様の出張にくっついて、12〜15日、南隣のオハイオ州に行ってきました。
ここ数日、オハイオもでしたが、ミシガンも観測史上初の高い気温。
この微妙に高い気温のせいか12日、私達がオハイオに到着した夜も
ミシガンではトルネード警報が発令されたらしいのですが、
今日、15日、オハイオでの仕事を早めに切り上げ、
夕方前にアナーバーのアパートに到着し、ふたりでのんびりしていたところ
遠雷が聞こえてきました。



夜、友人宅でお食事予定だったので、
ネットで1時間毎の天気予報を調べたら、どうもかなり荒れてきそう。



警報発令に関しては、ネットでの情報が一番早かったです。
人間が起きてる間はネットにつなぎっぱなしの我が家、
しかも今回はダンナ様が一緒だったので、ありがたかったです。
ネットで「tornade warning」を確認してすぐにダンナ様にレーダーのチェックを任せ、
私は貴重品、現金、1泊分の着替え等を小さいスーツケースに詰め、
とりあえずいつでもアパート最上階の我が家から脱出できるように準備。
地下室がなく、1Fが半地下になっているうちのアパートでは
本当にヤバい状態になった時、逃げて確実に安全なところはないのですが…。
英会話でお世話になっているロザリンおばちゃんが言うには、
地下がない場合は、建物のより中心に、建物のより下階に行くしかない、と。
そして窓のない、より狭いところに行くしかない、と。



そうこうしているうちに、けたたましく「ウゥウ〜〜〜!!」と、サイレンが鳴り始め、
ほぼ同時に「ビ〜〜〜!!」と、TV画面がEmergency(緊急速報)に切り替わりました。



tornade warningは、竜巻がいつ発生してもおかしくない、または
既に発生を確認している時に発令されるもので、基本的に本当に危険な状態になるまで
あまり時間がありません。30分から40分ほど。
さらに地元のTVのお天気おじさんが言うには、
雨がひどくなってくると、竜巻が発生してても見えないので
気づかず巻き込まれることがある、と…。



地鳴りのように鳴り続く雷にもびびりますが、
直径2cm近い雹が、バルコニーの手すりに当たってくだけ、
それが窓ガラスにバシバシ当たるので、かなりヒヤヒヤでした。
風はほとんどないくらいでしたが。



被害はアナーバーから北西にクルマで20分ほどの、
Dexter(デクスター)という町で大きかったようです。
いかにもアメリカの住宅街、といった、芝生の美しい大きな戸建のおうちが
文字通り木っ端微塵に全壊。
ひどい怪我をした人はいなかったようですが、
ほんとうにすぐ近くの町なので、他人事では済まされない…。
まだしばらく、気温が例年より高く不安定な状態が続くようですし…。
地下室のないおうちにお住まいの人は、
地下室のあるお宅の複数の人にお願いしておいて、
万が一の時は避難させてもらう、くらいしておいてもいいかもしれませんね…。
アナーバー近くで、今日15日だけで3つ竜巻発生したようですし…。
ミシガン大の建物の近くにお住まいの方は、
建物によっては、日中はカードキーがなくても入れるところがいくつかあります。
(部外者が入れてしまうので、ホントは言わないほうが良いことでしょうけど…)
図書館や、学生さんがランチ等を食べる建物が主にそうですが
地下フロアがある建物もあり、緊急時にはシェルターになるので
知り合い等、つてをたどって確認しておくのもいいかも。
昨年5月にトルネード警報が出た時も、ダンナ様が家にいたので
まぁ何とか慌てずにいられましたが、当時はそんなに知り合いもいないし
どうしていいか分からず、とりあえず自宅待機。
まぁ、今回も知り合いは増えても、どこに逃げたら良いのかはよく分からず
自宅待機だったのですが…。




こちらは警報発令前の西の空。
これはもう夏の雲のよう



ちなみに、友人宅でのお食事は、我が家がそのあたりに行く時に
使う道が、友人宅近くで水没してしまい通行止めになっているそうで、
一応中止、ということに。迂回して行けないわけでもなかったのですが…。
警報、注意報が出ている中、辿り着いたメンバーで宴が催されたようです