冷蔵庫の下に敷くマットについて。

事の発端はコチラをご覧下さい。
昨年2012年11月末のブログです。
「跡がついてんですけど、思いっきり…。」
2011年1月に新築で入居した時に、「社宅だし、クッションフロア保護のために。」と
引越業者から勧められて購入した、冷蔵庫下に敷くマットが原因で
クッションフロアに着色汚損ができてしまった件です。



この後、住んでた社宅のお隣さんからの騒音が始まり、
家探しも始めて、バタバタしていて結果どうなったか、
ブログには書いてなかったと思います。



「冷蔵庫」、「下」、「マット」等の検索で、私のブログにたどり着く方が
けっこういらっしゃるので、ブログに記しておくことにしました。



結果から言いますと、3月中旬に引越業者との間に示談が成立してます。
マットの代金全額、クッションフロア張り替えにかかる一般的な費用の
4割を受け取りました。



引越業者側は、
 ・今までに購入していただいた他のお客さんから苦情が出ていないこと
 ・ダイエットマシンの「ジョー◯」の床設置面にも使われている素材であり、
  マットの制作会社も商品には自信を持っていて、
  色移りはありえないと言っている
と言うだけで、私も消費者センターの担当者と相談しつつ話を進めましたが
進捗状況はいまいちでした。
おそらく、ジョー◯に使われている、と言うのは、
直径がCDより少し大きいほどの「ゴム足シート」のことだと思います。
ジョー◯がどういう商品なのか細かいことはわかりませんが、
底部にゴム脚が4つあり、ゴム足シートを床との間にはさんで
床の保護をするのが目的だろうと思われます。



引越業者も、一般財団法人化学研究評価機構というところに
検査依頼をしてくれましたが、実施してくれた検査についてざっくりと説明すると、
 

 (1)40℃のお湯に所定の時間、マットの切片を浸す。
 (2)お湯に染料のようなものが漏れだしていないかどうか目視。


という検査。検査結果は、何も染み出していませんでした。



これは正直なところ、まったく今回の着色汚損に関しての原因を探る
検査にはなっていないと素人ながらに思いました。
(ちなみに検査には数万円の費用がかかります。)
冷蔵庫等の非常に重たい物が常に乗っている状態や
クッションフロアと接している状態を再現していないためです。



その後さらに、TOLI、サンゲツ等のクッションフロアを手がけるメーカーの
ホームページ等を見たところ、「ゴム汚染」という言葉が出てきました。




http://www.sangetsu.co.jp/support/life/floor_care02よりスクリーンショット



我が家が調布の社宅で被った害は、まさにコレかな、と思います。
マットが床に接する部分は、ゴムにオレフィン樹脂の塗膜処理を施していて、
オレフィン樹脂は色移りを防ぐ素材である、と引越業者からは説明を受けましたが、
空の状態でも80kg以上ある我が家の冷蔵庫を、直径3〜4cmほどの脚4本で
基本的には支えるわけです。
いくら着色汚損を防ぐというオレフィン樹脂の塗膜処理をしていても、
その塗膜の厚さが何mmもあるわけではないので、
その役割は果たさないだろうと思われます。
何よりも、冷蔵庫の脚の部分ではない、ただクッションフロアとマットが
接しているだけの部分でも汚損が発生していたので、
原因は「ゴム汚染」以外考えられません。



同じサンゲツのHP内のQ & Aのコーナーでも、ゴム汚染に関する言及があります。
ゴム製品を取り除いて、その時は汚染が起きてなくても、
徐々に汚染が目立ってくることもあるそうです。当て布、当て木をして、
ゴムが直接CFに触れないように、とあります。



同じマットを使用してる友達宅では、キッチンがCFでなく、
木材のフローリングだったので、汚染はないとのことです。



ここで今回の汚損の原因がはっきりしました。
引越業者とマット製造メーカー双方に、この「ゴム汚染」についての知識が全くない、と
いうことです。
今回のやり取りの中で、マット製造メーカー側にこの知識がなさそうであることは
正直なところ会社のレベルの低さに驚きました。



しかしながら、原因がイマイチ不明、ということで、
示談金に関しては、冒頭で記したようになりました。



先月、社宅からマンションに引越をし、ある工務店に社宅の原状復帰をお願いしました。
担当の方が、
「キッチンのシミ、どうしたんですか
これがなければ張り替えの必要はないんですけどね。」
というので、経緯を説明しました。
こういう汚れは、社宅に限らず、賃貸、持ち家等でもよくあるそうで、
何が何に反応してこういう汚損を発生させるか、いろんな素材のいろんな商品が
出回っているので、一概に何とも言えない部分もあるけど、
CFには、ビニール、プラスチックなどの樹脂製品、ゴム製品などは
置かないのが原則、とのことでした。
跡が残りません、と勧められたのなら、跡が残ったわけだから
引越業者に全額請求するべき事案ですよ、とも言われましたが、
示談の書類に押印しているので、もうそれはできません。



3畳ちょっとほどのキッチンのCFなので、張り替え費用も2万円ほどで
済みましたが、この汚損がなければ支払わなくて済むお金だったと思うと
悔しいですけどね。



CFは、木材フローリングほど長持ちはしないものでしょうから、
消耗品、と、割り切って使うというのもひとつの選択だとは思います。



けれど私のような、内装の部材、材料について、
全く何も知らない人間が、ネットでちょっと調べれば、
おそらくコレが原因に違いない、と分かるようなことを
製造側、販売側も知らない、気づかないというのは、あまりにもひどいと思います。



結論として、アー◯引っ越しセンターの◯安心マットというのは、
クッションフロアには向いていない可能性が高いです。
裏面はゴムシートにオレフィン樹脂の塗膜を施し、
床への色移り対策をしているのは事実ですが、
TOLIやサンゲツ等のHP内で指摘されているゴム汚染を
我が家が先月まで済んでいた社宅で発生させたと思われます。
社宅で使用されていたクッションフロアはサンゲツの商品で
有名住宅メーカーで戸建を建てた友人も同じCFを使っています。
きれいな石目調なので、賃貸、戸建に関わらず人気のある商品だそうです。
友人宅は自分の好みで置いた調理補助台のキャスターの跡がついたそうですが、
飼い犬がビリビリにむしり破いたというのもあって、
あまり気にしておらず、またそのうち張り替える、と。



回避策としては、ゴム製品、樹脂製品を使わない。
使うときは、ポリエステル樹脂シートなるものを敷くか、
紙、布を敷く。
万が一ゴム汚染が発生した場合は、「グリス落とし洗剤で
簡単に落とせますが…」と言う方をネットで見かけましたが、
詳細は不明です。



CFメーカーの説明によると、ゴム汚染を含む着色汚損は
基本的にもうどうにもならないそう。
ちまたではいろいろなやり方が講じられているようですが、
結局CFの表面を傷めてしまったりすることもあるようです。



先月末までの我が家のように、社宅もしくは賃貸にお住まいの方は、
住んでれば、汚れるし、傷むモノだと腹をくくって、
余計なことは何もしないのがベストかもしれません
原状復帰に多額のお金がかかるのもちょっとツライですが、
今までそこで生活させてもらった訳だし、
次の人に気持ち良く使ってもらうことも大切なんじゃないかな、と。
我が家の場合、壁紙、CFなど、建設時に余った分を社宅が管理していたので
幸い、CFそのものの費用はかかりませんでした。



以上です。
へたくそな長ったらしい文章でスミマセン。